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Curried rice[J_Back Then]29cm

2247年8月。
6区Yエリア ムラサキ宅台所。

トントントントントン。

「ナオキさー。どんなのがタイプ?」
「タイプって?飯?今日はカレー」
「ずーっと見てるんだから知ってるよー」
「ははっ。だよなー」
「好きな女の子のタイプ。かわいい系とか、おしとやか、とか、守ってあげたい女の子、とか」

「ピンとこねーなー」
「自分より背が高い女の子は?」
「関係ねー。おれ、すぐにでかくなるし」
「ふーん。じゃあ、好みとかってない?あんた女の子みんなに優しいし、付き合うのは誰でもいい感じ?」
「んなわけねーだろ。タイプは結構強めにある」
「え?そうなの?意外」
「誰にも言ったことねーし」
「この流れで教えてくれるの?それとも秘密?」
「別に秘密じゃねーけど……」
「あたし、あんたのタイプに興味ある」
「そーか?」
「そーだ」
「わかった」

ザッ、ジャッ。

「おれより頭のいい女」

……コト。

「へー。なんで?」
「おれ、バカだからさー。しょーもないことをあれこれぐるぐる考えちまう」

パカッ。ぐ、ぐ、ぐ。コン。

「それをよ、横で言葉で説明してくれたらすげー助かる」
「ふーん」

ぐつぐつ。

「あたしのタイプは聞かないの?」
「教えてくれんの?」
「秘密だよ」
「わかった」

…………。

「あたしに、小さくなれって言わないやつ」

…………ぱか。ぐるぐる、ぐる。

「小さく、って。それ、物理的に無理じゃね?」
「そーなのよ。だから困る」
「……おれ、すぐにでかくなるし」
「別にあんたはチビでもいーよ」
「ははっ、ジェンは、もっと太った方がいいなー」
「あーっ!なんですってぇ?」
ガタッ。コン。
「あんたねー、このミラクル・バディが見えないっての?アンドロイド・モデル並でしょ?」
「うん。でもさ、……すっ転んだら骨折れそうでよ」
タッ。ポン。
「そんときは、あんたが受け止めりゃいーじゃん」
「あ、そーだな」

ぐるぐる。コトッ。

「頭いいなー。ジェン」
「ご飯の後で昨日の続き読もーよ。なんだっけ、マー?」
「ムーな」

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